2009年02月

2009年02月28日

本「抵抗人名録」

生活クラブの「本の花束」は毎回楽しみ。
届くと面白そうな本をチェックして
注文したり図書館に予約したりしてます。

今読んでいるのは佐高信のこの本

抵抗人名録―私が選んだ77人抵抗人名録―私が選んだ77人
著者:佐高 信
販売元:金曜日
発売日:2008-07
おすすめ度:4.0
クチコミを見る


著者が大好きな方たちについての紹介ですが
それぞれ魅力的な方々のエピソードが本当に面白かった。
借金の取立て屋に啖呵を切って保険勧誘した
漫画家の石坂啓のお母さんとか。
おすぎの林真理子への悪口には大笑い。
緒方拳の書の師匠の中川一政との落語のようなやり取り。
杉浦日向子の結婚が破綻した理由とか。
ペシャワール会の中村哲さんの言葉は
「映画館のチケットを買う群集の中には
 入りたくないですね。
 流行に乗るのはどことなく軽薄な感じがして
 どうしてもついていけない」
今日本中それです。

武井正直や山岡俊介や三国連太郎のお話は
感銘を受けました。
他にも素晴らしい方多数。
寄らば大樹の陰でなく
弱者の側に立ち自分の頭で考え行動する
信用できる立派な方たちがこんなにいらっしゃる
という勇気のわいてくる一冊です。


woo111 at 17:22|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip! 

2009年02月26日

2/24六ヶ所署名提出・院内集会

24(火)は参議院会館に六ヶ所再処理工場反対の
約34,463筆の署名を提出して
紹介議員とともに院内集会を開きました。

院内集会を開くにあたって
六ヶ所&エネルギー委員会のメンバーたちは
右往左往し何度か永田町に通い
生活クラブ東京のネットから出た大河原雅子議員に
いろいろ教えてもらいながら
署名活動も頑張って準備してきました。
とうとうこの日が来たとドキドキしました。
署名用紙


院内集会


まず理事長から趣旨説明がありました。

 一般メディアでは ほとんど報道されてないけれど
 私たちはきちんと知った上でエネルギーや暮らし方を
 選択したいこと。
 一人でも多くの人に真実を知らせたい。
 生産者や現地の組合員の声を聞いて切なくなったこと。
 放射能汚染で未来の子どもたちに何と言えばいいのか。
 一旦事故が起こったら取り返しのつかなくなること。
 未完成の技術であり莫大な費用もかかること。
 今こそ勇気ある撤退をしていただきたい。

請願の紹介議員は
大河原雅子、川田龍平、近藤正道
下田敦子、福島みずほ、渕上貞雄の各議員で

大河原、福島議員は最後までいてくださって
福島議員は「もんじゅと六ヶ所は呪われてます。
あんなにトラブルばかりのは絶対止めないと」
とおっしゃっていました。

事前に出した49の質問には内閣府、厚生労働省、
経済産業省(原子力安全・保安院、資源エネルギー庁)
農林水産省、環境省、文部科学省の各省から
前日の夜10時にFAXで回答が大河原事務所に届きました。
8項目はお返事がありませんでした。
そのお返事がなかった質問の一つはこういうものです。
(この質問はcosmosさんが書いてくれました)

 1月26日リニューアブル(再生可能な)エネルギー、
 風力発電や太陽光発電などの自然エネルギーの
 普及を国際協力で進めようという、IRENA
 (International Agency for Renewable Energies )
 国際再生可能エネルギー機関が発足しました。
 ドイツ政府によると、120ヶ国以上が参加、
 75ヶ国が設立条約に署名したそうですが
 日本政府は条約に署名していません。
 この国際機関は、単にエネルギー問題にとどまらず、
 京都議定書のCO2問題や温暖化対策、
 石油をめぐる国際紛争を防ぐ平和への道、
 そして世界的な金融危機の影響が広がるなか、
 新たな雇用を生み出す産業の面からも
 大いに注目される分野です。
 そして太陽光発電技術などでは
 世界をリードしてきた日本の知恵と技を活かし、
 国際社会へ貢献できる場でもあるはずでした。
 今回加盟に反対した二つの省庁の
 「状況を十分把握する必要がある」(経産省)
 「正式参加するかどうかは米国しだい」(外務省)
 の反対の理由の訳を教えてください。


「外務省の回答がないので経済産業省は回答できない。」
というのが空欄の理由だそうです。

20人近くもの省庁の担当者が来てくれました。

今まで出てきた院内集会とは雰囲気が違っていました。
おそらく参議院会館など来たこともないような方たちが
大勢集まりまったせいだと思います。
質問対応の省庁の方が答えてると
「お立ちになってお顔を見せてください」
などと掛け声がかかったりして
さぞかし官僚の皆さまは脱力したことでしょう。

補佐官たちに何を言っても権限がないのですから
政策が変わるわけではありません。
でもこんな普通の人たちが「六ヶ所反対」ということが
世の中が変わってゆく先駆けになるのだと思うのです。

広い会議室が人で埋まり追加の椅子が並べられ
100人ほどの組合員はみな集中していて
同じところで驚き同じところで憤慨し
仲間たちのリレートークで思いを共有しました。

リレートークの一番最初の方のお話は衝撃的でした。
長崎の壱岐の出身の方は近所や親類に甲状腺癌が多発し
玄海原発のせいではないかとお話していました。
8名の方たちがそれぞれ生活に根ざした思いを述べて
生命を大切にしたいという願いが伝わってきて
私たちが何故この問題に取り組んでいるのかという
本質がこのリレートークで浮き彫りになったと思います。

お友達で熊谷から来た組合員の方のお話が
miroさんのブログに出ていました。
一人でもたくさんの方に読んでいただきたいので
私も載せさせていただきます。

 私は今日ここに
 (再処理停止、情報公開、自然エネルギーへの転換
  署名3万人分提出にあたり)
 埼玉県小川町から生活クラブの友達と参りました。
 友達の1人は
 「再処理がもし始まってしまったら、
 もう青森のものは食べられないね」と言います。
 別の若い友達に、
 現地に行ってみることを勧めましたが、
「被爆が怖いので行けない」といいます。

 でも、長い間青森に住んだ私には、
 六ヶ所にも、野辺地にも、
 東北町にも住んでいた七戸町にも、
 かけがえのない友達がたくさんいます。
 酪農をやっている人がいます。
 とびきりおいしい野菜を作っている人もいます。
 孫を育てている人もいます。
 その人たちに「もうりんごはいらないよ」
 「長芋は送らないで」なんていえません。
 まして「こっちの友だちは、そこへ
 行きたくないと言っているよ」
 なんて、とても伝えられません。
 どうか、私のこころを引き裂かないでください。
 日本を引き裂かないでください。

 長い間「核燃やめて!」という声は小さくても
 発信し続けられてきました。
 それを無視してきた行政の皆さん、
 お立場はあるでしょう。
 でもこの署名に込められ思いを、今、
 心を開いて人として受け止めてください。


あっという間の一時間でした。
参加した方たちの胸に一粒の種が蒔かれた気がします。

生活クラブ埼玉のサイトに院内集会の報告があります。

パクちゃんのレポです。

miroさんのレポ。
「お母さんの手抜き料理・
 核燃再処理工場稼動中止を求める請願署名提出院内集会」


はらこさんのレポ 生活クラブ集会

パクちゃんがいつもすごく頭がいいと感心している
katsukoさんのブログでも紹介してくださってます。
katsukoのブログ・生活クラブ埼玉院内集会 速報




woo111 at 03:11|PermalinkComments(13)TrackBack(0)clip! | 政治

2009年02月24日

NHKスペシャル『菜の花畑の笑顔と銃弾』

明日は院内集会
早く寝なくちゃと思いながら、これだけは書いておきたい

NHKスペシャル『菜の花畑の笑顔と銃弾
       〜アフガニスタン・日本人青年が遺したもの』
菜の花畑の笑顔と銃弾

昨年8月アフガニスタンで農業支援をしていたペシャワール会
31歳の伊藤和也さんが銃弾に倒れました。
彼の残した3千枚もの写真と残されたメールなどから
彼のアフガニスタンの日々が生き生きと甦りました。
彼の写真はプロのカメラマンもかなわないような
命の煌めきが焼き付けられていました。

現地に行った彼は子どもたちと写真を通じて仲良くなり
それを見た大人たちも彼と親しくなってゆきます。
アフガニスタンの人々が飢えないようになるため
彼は教えてあげようとするのだけれどうまくゆかず
そのうち現地の人の言葉に耳を傾けるようになり
仲間として接するうちに理解しあってゆくのです。
用水路を作り農地が広がり、作物を植え徐々に豊かになって
愛され必要とされかけがえのない存在になっていって
アフガニスタンに永住するつもりでした。

たまたまよそ者の外国人狙いの犯罪者に殺されてしまって
彼の葬儀には1000人もの現地の人たちが集まりました。
今でも村の店には彼の写真が飾ってあります。

日本がアメリカに給油を継続することが決まってから
現地では日本がアメリカ寄りであることを知って驚き
日本人が狙われるようになると心配が広がります。
今まで安全のために付けていた車の日の丸も消されます。
テロの大部分は飢餓や貧困が解決されればなくなると
アフガニスタンの人たちは言うのです。
大国の横暴に翻弄され豊かな農業国はメチャメチャにされ
今またオバマはアフガンに増兵を決めてしまいました。

テロを失くすのは兵器ではない。
豊かな大地と豊富な食料と安全と平和。
そのための活動をしていたのが伊藤和也さんであり
若い人を日本に返し一人残って働いている
ペシャワール会の中村哲さんなのです。
彼らの支援を国家ですることが
本当の国際貢献なのではないのでしょうか。

伊藤和也さんの死は本当に惜しくて無念です。
でも彼が生きた時間は輝いていて
心豊かに幸せに生きたとが伝わってきました。
彼の思い出はたくさんの人たちの心に
これからも輝き続けると思います。

アフガニスタンの本当の姿が
伊藤和也さんの思いが
リアルに感じられた素晴らしい番組でした。


woo111 at 01:07|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!PEACE 

2009年02月23日

明日は六ヶ所反対署名提出

税金をつぎ込んで放射能をばら撒くというとんでもない
核燃料再処理施設を止めてくださいという署名を
明日参議院議長あてに持って行きます。

署名用紙


参議院議員会館で院内集会を開き
生活クラブ埼玉の組合員がかけつけます。
事前に担当省庁への質問もいっぱいしているので
その回答で国の対応がわかります。

例えば

 2008年5月30日、大阪高等裁判所は
 入市被爆者を低線量被曝による被爆者である
 と認める判決を判決を出し、6月10日に確定しています。
 チェルノブイリ事故以来、低線量被曝の影響を示す
 大量のデータの分析結果からの研究文献を認めたのです。
 日本政府は、自らも隠蔽していた
 「低線量放射線による内部被曝の危険性」を
 事実として認めています。
 この判決後に再処理工場が
 日常的に排出する放射能について、
 国の規制を改定する作業は進んでいますか?
 低線量被曝に配慮した対策は、いつ、公表されますか?


この答えはどうなるでしょう?


追記 院内集会前に配られたこの質問の回答は空欄でした。


woo111 at 22:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip! | 政治

2009年02月17日

郵政民営化とは何だったのか

郵便を出しにいって気がついたのですがポスト

集荷時間が午前と午後と一回ずつに減ってました!
前はもっとたくさんありましたよね。
集荷時間

お友達が郵便局で働いています。
民営化されてから、人がどんどん減らされて
ものすごく忙しくなって
お休みが取れないと言ってました。

郵便局が民営化されて私たちの暮らしに
どんなメリットがあったのでしょう。
郵政という公共事業を国営でやるから
安定した全国一律なサービスが受けられますが
民営化で営利を追求すると儲からないところは
どんどん切り捨てられてゆくのです。
アメリカさえ郵便事業は民営化されていません。

郵政の民営化はアメリカの強い要望でした。
郵便事業は職員の給与は全て公社でまかない
税金は使われていませんでした。
アメリカの狙いは日本国民の貯金の郵貯を
民営化により外資の自由にすることだと言われています。

アメリカは朝鮮のようにソ連が介入する前に
日本に終戦間際に原爆を落とし急いで進駐し
日本を極東のアメリカの重要な反共の拠点としました。
そして冷戦後の今も日本は莫大な税金を投入し
アメリカの国債を買い支え続けています。
ヒラリーがアジアで一番に日本に来たのも
日本がアメリカにとって都合のいいお財布だからで
小沢さんに今後もヨロシクと念押しにくるのでしょう。

かんぽの宿の問題は
郵政民営化が誰の為のものだったのかを
ものすごくよくわからせてくれました。
政府の民営化の委員をつとめたオリックスの宮内義彦は
全国のかんぽの宿が建物の建設費も入って
安い料金設定なので赤字であることを利用し
不当に安い金額で手に入れ巨額の富を得ようとしました。
社民の保坂展人議員の国会質問で郵政西川善文社長が
小さい声で「一般競争入札ではありません」と証言し
議場に驚きの声が流れています。
植草一秀『知られざる真実』2月10日(火)の記事

この問題の情報を集め緻密に分析し
そのからくりを解き明かしているのが
植草元教授のブログです。
『知られざる真実』かんぽの宿-郵政利権化-まとめ
早大の教授時代から小泉竹中批判をしていた彼は
唐突な痴漢事件で執拗にマスコミにバッシングされ
社会的に葬り去られようとしましたが
冤罪と信じて彼を支え続けた人たちがいました。
彼のブログを読んでいると
権力者にとって非常に目障りな存在であったと思います。

与党の鳩山総務大臣がこの問題の本質を語っていて
ものすごく驚きです。
TBSの時事放談で鳩山さんと野中広務が
郵政民営化のいかさまについて言及したことが
天木直人さんのブログに書かれています。
現職閣僚が郵政民営化批判をするなんてすごい!

植草一秀『知られざる真実』2月13日(金)の記事

>小泉竹中政治は高齢者、障害者、母子世帯、
>低所得者、一般労働者に冷酷だった。
>役人の天下りは死守したが、
>経済的弱者に対する施策を冷酷に切り込んだ。
>国民の老後の生活を支える年金に対する対応も
>無責任極まりないものだった。

改革をすすめよと未だに声高に叫ぶ小泉竹中。
日本を壊し続けて、まだ何を言うのかと。
麻生総理は頭が悪いけれど何も出来ない分
酷いことばかりした小泉よりはるかにましです。
郵政民営化の本当の意味が解明されれば
小泉竹中はその罪を問われることでしょう。

権力におもねり、本当のことを言わないマスコミ。
ミスリードされる国民。
郵政選挙で小泉に湧いた日本。
正気かと疑いたくなるような石原慎太郎や
橋下徹や東国原知事が支持される日本。
国民がもっと真実を知ろうと意識しなければ
大切な税金は碌でもないことに使われ続けて
更に増税がされるようになるでしょう。


woo111 at 02:02|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!政治 

2009年02月15日

ウ〜たん劇場

ウ〜、いつものようにお姉ちゃんにモミモミおねだり。

「クーポン持ってきた?」
 
………
「クーポンないとモミモミしてもらえないんだよ。」
 
………